はじめに
皆さんコンニチハ.いかがお過ごしでしょうか.ぼくは元気モリモリです!
ぼくは先日,秋田県の北部にある尾去沢鉱山というところに行ってきました.尾去沢鉱山は,経産省の近代化産業遺産に指定された東洋最大級の鉱山で,78年に閉山したものの,今もその坑道には入ることが出来るようになっています.また,精錬所などの跡地も廃墟のまま残されており,実に,実に!素晴らしかったので紹介しますね!
尾去沢鉱山メインの見学コースは精錬所跡や選鉱場跡などを巡る産業遺産コースと,総延長1700mの坑道を巡る石切沢通洞坑コースの二つがあるのですが,どちらも素晴らしかったです.
産業遺産コース
まずは産業遺産コースです.いちおう,電話予約が必要ということになっていて,さらに最少催行人数が10名ということになっているのですが,かなり柔軟に対応してくれました.説明も充実していて,さらに,産業遺産に興味がある事を告げたら,ふだんは入れないところも案内してくれましたし,とても良かったです.
まず,このエメラルドグリーンのやつ,何だって話ですよね…カッコよすぎます.
選鉱場跡
鉱石の状態からなるべく銅なり金なりの純度的なものを上げていく作業をするのがこの選鉱場です.階層状になっていますが,上から順に選鉱を進めていくので,下に行くほど純度が上がっていきます…という話を,美人で親切なガイドさんが説明してくれました.
いい感じで植物が生い茂っていますね…さいきん植物と一体化してる感じの建築物に興味があるのでなにか良さそうなのがあったら教えてください.
立ち入り禁止区域の関係で,エメラルドグリーンのやつにもっとも寄れたのがこの写真なのですが,これで十分…なんでこんな色をしてるのかというと,きっと銅は錆びると緑色になったりするからじゃないですかね.
廃墟っぽくなっていますので,立ち入り禁止区域がほとんどです.勝手に入っていて見つかったジョニー(いま名づけました)は,残念そうに出て行きました.行ってみる場合には勝手に立ち入り禁止区域に入ったりしないで,産業遺産コースに申し込み,職員の方に相談してみてください.
精錬場跡
続いては精錬場跡です.
この丸いの何ていうのか忘れてしまったんですけど,尾去沢鉱山のシンボル的なもので,ぼくはワンダージャパンという雑誌でこれを見て行ってみようと思ったのでした.
下から見た写真です.なんかもう,シンボリックなエントツとか,この壊れ具合とかかなりいい感じですよね.尾去沢は日本の公開されている鉱山のなかでもトップクラスにでかいそうです.ですので,ここを見て他所の鉱山に行くとガッカリするかも…と言っていました.
石切沢通洞坑コース
続いては石切沢通洞坑コースです.坑道に入るわけですが,観光用に整備されていますし,安全に見ることが出来ます.
テンション上がる感じの入り口から入っていくのですが,この時点で坑道内部から冷たい風が流れてきていました.寒くても,テンション上げていきましょう.モリモリ!
こちらのテンションとはお構い無しに,中は別世界になっていきます.トロッコ的なものが走っていたと思われるレール,ごつごつした岩肌…などなど
中はけっこうピカピカしています.ニョニョニョニョ…(軽薄で意味のない感嘆)
岩肌なんかを見ると,鉱脈があったり(左:受け売り),石英的なモノがむき出しになってたりするので,なんかもう掘りたくなっちゃいますよね…
基本的には似たような写真ばかりなのですが,さまざまな表情を見せる岩肌や巨大な採掘跡なんかがすごく良いですよね.なかには巨大なクレバスのようになっているところとかがあって,そのスケールに圧倒されました.
さすがにこれが1.7kmとか飽きちゃう…とかいうグズな感じの人にも尾去沢鉱山はしっかり対応していて,当時のひとびとの仕事の様子を再現する人形を置いたりしています.あと,途中でワインなどを貯蔵しているエリアがありました.年間を通じて低温で保たれる坑道内部はそういうのに適しているのだそうです.
火薬庫なんかも展示してあります.あと,人形の愚痴を親身に聞いてあげる人を見かけました.「坑道で働いていると,鼻毛が伸びすぎて困るよ…」「わかるぞ…その気持ち…」という会話をしていたように思います.
この鉱山が発見されたのは伝説では708年,中尊寺金色堂などにここで採れた金が使われたと聞きますから,1978年の閉山まで,さまざまな出来事があったようでした.その歴史をひも解くだけでも十分に楽しめそうな感じです.
砂金採り体験も出来ます
砂金採り体験の他,ゴーカートレース場とかもあってとても楽しいので,ご家族連れで遊びに行ってみるといいと思いますよ!