潮まわりいいGWと5月中旬！夕まずめからの半夜＆通しで

マダイとクロダイが好機に入る塩飽東部の磯。マダイは60cmオーバーも難しくない海域だけに、ヘビータックルによる大物狙いもアリだ

瀬戸内海・備讃（びさん）海域の今、あるいはこれからはマダイとクロダイが、フカセ釣りや投げ釣りで好シーズンだ。塩飽諸島の島々では与島（よし ま）、小与島（こよしま）をはじめ下津井（しもつい）地区すぐ沖の櫃石島（ひついしじま）、六口島（むくちじま）にいたる東部エリアの島しょ部が比較的魚 影は濃く、渡船利用にしても便利なのがいい。とりあえずの目標をマダイでは60cm超に、クロダイは50cm級に定めてみよう。この海域ではとりたてて難 しい設定ではないと思うが…。

投げ釣りは、半夜あるいは通し釣りになる。が、できれば午後2時～3時頃の渡船に乗ろう。今年はゴールデンウイークと5月の中旬が、大潮～中潮まわ りで比較的潮まわりがいいので楽しみだ。この潮まわりだと夕方4時～6時頃が干潮になるので、夕まずめの好時合いに気合を入れて釣ることができるはずだ。 投げ釣りのエサはご存じのコウジ（ユムシ）にカメジャコ、マムシなど。

フカセ釣りはそこそこ釣れているのではないかと思うが、ポイントによってムラがあるようだ。4月の下旬にはがまかつなどメーカーの大会が開かれたが、毎年釣れるポイントでは、今年も釣れていたようである。塩飽東部の磯渡しは倉敷市下津井方面から出ているモバイル釣りサンデー協力店のきりしま丸（TEL086-479-7959）、たい公望（TEL086-479-9581）が釣り場に精通。定時に船を出しているので便利だ。

目標二ケタ！ときどき誘いをかけての置き竿での釣り

そろそろ水島灘（みずしまなだ）や笠岡（かさおか）沖の島々では、投げのシロギスが面白くなってくる。私は毎年5月はじめに、シーズン最初の竿出し をしているが、今年もそうなりそうだ。まだ引き釣りが本格的にできる状況にないので、置き竿でときどき仕掛けを動かす、ということになろうかと思うが…。 23～28cm級がメインで、とりあえずは二ケタ、十数匹を目標に早朝から昼頃まで遊んでみよう。エサはチロリがいいが、なければ細めのマムシも効果的 だ。

メバルも面白い。海水温が上がって動きも活発になり、盛んにイカナゴの新子などを追っている。今年はポイントによりガラ藻の状況が例年とまったく違 う（少ない）所もあって、メバリングにしてもウキを飛ばしての釣りにしてもやりやすいと思うのだが、どうだろう。塩飽諸島東部の小磯や離れ磯では 18～23cmを主に、28cm級もまじるのがうれしい。

また、河口の釣りも楽しくなってきた。大～中潮まわりの満ち潮に竿を出すとスズキにキチヌが狙える。半夜釣りでスズキは60～70cm、キチヌは 40～45cmが釣れるからこたえられない。今年の大型連休は比較的潮まわりがいいので、「沖の島々へはどうもね」という人には、高梁川（たかはしがわ） 河口の玉島（たましま）側護岸と水島側の護岸一帯をオススメする。ポイント争奪戦のわずらわしさもなく、のんびりと竿を出せるのがいい。エサはスーパーコ ウジ、アオイソメを用意しよう。半夜のエサの目安は1000円分だ。